元極功法習い始めの頃(12)

元極功法を習い出す前、現在中国で公認されている気功法4種の内の一つ、「六字訣」という方法を習いました。

中国政府公認の四功法というのは、「易筋経」「五禽戯」「六字訣」「八段錦」の四種の功法です。世界中に3000種以上とも言われている気功の類の中で何故この四種だけが公認されているかと言えば、1999年まで時を溯(さかのぼ)らねばなりません。

この年、北京中南海にて、法輪功という(気功に似た功法をしている)団体が数万人規模の座り込みをしたそうです。これに危機感を持った中国政府は、一時気功の類の功法を全て禁止し、数年後、自らが行って自分にだけ効果が現れる古典的な功法を四つ選んで公認したのです。

他人に気を入れたり、気を送ったりする功法はいまだに普及活動を認められていません。それは力の大きな人の所に多くの人が集まることを阻止したいが為のことでしょう。

中華元極功法は、当時5~600万人の会員を擁し、公開してからそれまでの十二年間、のべ入門者数2800万人という人気功法でした。
功力が大きいが故、その普及活動も出来なくなってしまったのです。

現代科学で解決できない多くのことを解決することの出来る「元極功法」という中華の珍宝を中国は自ら手放してしまったのです。
 (つづく)

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